世界からすべての音楽が消えてしまったら、人類は滅亡してしまう。
というのは大げさな表現ですが、それくらい人間にとって音楽は生活に寄り添っているものなのです。
普段何気なく聴いている音楽には、実は様々なメリットがあり、幸福度を高める要因となっています。
いったいなぜ音楽は人間にとって有益なのでしょうか?
この記事では、そんな「音楽が人間にとって有益な理由と日常的に音楽を楽しむ重要性」について解説していきたいと思います。
音楽はすべての民族が親しんでいる
まず、音楽の何が凄いのかと言えば、「地球上のすべての民族が暮らしの中に音楽がある」ということ。
当たり前のようなことですが、よく考えるとそれは非常に信じられない事実なのです。
文字文化を持たない民族が世界には存在しますが、音楽文化は絶対にあるのです。
人間が生きていく中で、「言葉を喋る」「文字を書く」「手足を使う」というものは、非常にシンプルな動作です。
しかし、音楽を奏でたり、歌を歌ったりというのは、上記の行動よりもより高等な動作となります。
それなのにも関わらず、「地球上のすべての民族が音楽を奏でられる」のです。
なぜ地球上のすべての民族が音楽を奏でられるのか?
その答えは、母のお腹の中にあります。
約10ヶ月という期間、われわれ人間は母のお腹の中で過ごします。
そう、母のお腹の中にいる時に聞こえてくるあの音。
母と自分の心臓の鼓動の音こそが、音楽のルーツなのです。
「ドクン、ドクン」と脈打つリズムは、そのまま音楽のリズムとリンクします。
(正確には、2拍子、3拍子、4拍子といったように音楽のリズムには種類があります)
この世に生を受けたその瞬間から、当たり前のように寄り添っているもの。
それが「音楽」なのです。
音楽を聴くことでストレスが軽減される
誰しも音楽を聴いてストレスが軽減されたという経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか?
実はこういったストレスが軽減される感覚も、決して気のせいではなく、研究結果として立証されている事実なのです。
2拍子、3拍子、4拍子といったすべての音のリズムは、平常時よりも副交感神経の活動を活発にさせる作用があります。
副交感神経が活発になるということは、血圧や心拍数を落ち着かせてリラックスした状態になるということ。
音楽を聴くことで、心も体もリラックス状態となり、溜まったストレスを軽減させてくれるのです。
通勤通学の時間にイヤホンで音楽を聴いたり、帰宅後にBGMをかける、お風呂の中で音楽を聴くといったように、積極的に音楽に寄り添った暮らしをすることで、ストレスが溜まるのを防いでくれるのです。
音楽を聴くことで作業効率もUPする
音楽は、人間のストレスを軽減させるだけではなく、BGMとして使用することで「作業効率をUPさせる」効果もあるのです。
最近では、YouTubeなどで「作業用BGM」という動画が数多く公開されており、様々なジャンルのBGMの中から自分好みのBGMを選ぶことができるようになりました。
人の鼓動は3拍子なので、同じ3拍子の音楽をBGMにすることで、作業効率は飛躍的にUPすると言われているのです。
近年では、アルツハイマーや痴呆症、脳血管障害、脳梗塞、高血圧、パーキンソン病などといった病気に対して「音楽療法」が効果的であるという結果も出ており、様々な場面で音楽が役に立っているのです。
まとめ
今回は、音楽が人間にとって有益な理由と日常的に音楽を楽しむ重要性について解説してきました。
我々人間がこの世に生を受けたその瞬間から体全体で感じていた「心臓の鼓動」が、音楽のルーツだったのです。
ストレスの軽減や作業効率UPなどという様々なメリットのある「音楽」
「最近音楽聴いていないな」という人は、ぜひ今日から積極的に音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?